夕張メロン(個撰品) 1玉(2kg)

夕張メロンには「個撰」と「共撰」があります。
「共撰」は夕張市農協の規格に通った夕張メロンにだけ付けられることが許され、糖度・ネット・形状・大きさから【特秀】【秀】【優】【良】とランクが付けられます。
残念ながら「共撰」の規格に満たなかった夕張メロンから個撰規格に合格したものが「個撰」夕張メロンとして出荷されます。そのため、ネットの張り具合や形状の悪さ、ツルのもげなど見た目があまり良くない訳あり商品になりますが、味は劣ることなく夕張メロンそのものです。

お届けする夕張メロンは見た目が良くないため、訳あり商品となります。ギフト向きではありませんので、ご自宅用でのご購入をオススメ致しております。

夕張市は札幌から車で約90分の空知管内にある市で、北海道のほぼ中央に位置します。夕張山地や清流に育まれた丘陵に囲まれていることから、四季の変化や昼夜の気温の変化が大きいです。
明治時代より炭鉱の街として約12万もの人口で栄えた夕張市でしたが、時代の流れに伴い1990年を最後に炭鉱は全て閉山となりました。

夕張と言えば「炭鉱の街」「夕張メロン」のイメージが強いですが、夕張には大夕張ダムによって作られた人造湖「シューパロ湖」があります。このシューパロ湖には、かつて森林鉄道として使われていた「三弦橋」と呼ばれる鉄橋があります。
「三弦橋」は三弦トラスと呼ばれる特異な形式であるため、世界でも9橋ほどしか確認されておらず、大変珍しい橋なのですが、夕張シューパロダムの完成後には全面水没する予定です。

夕張メロンの品種名は「夕張キングメロン」と言い、「スパイシーカンタロープ」と「アールスフェボリット」を交配させて1961年から栽培されるようになりました。実は夕張では大正12年頃よりいくつかの品種のメロンの栽培が行われていました。夕張は火山灰質の土地であるため、農業をするのに適した作物が限られてしまいます。そこでメロンに白羽の矢が立ったのです。
こうして完成した夕張メロンですが、食感・味ともに素晴らしい反面、他のメロンよりに比べてしまうと日持ちに関して難点がありました。

東京の市場に着いた夕張メロンでしたが、赤肉メロンを見たことのない仲買人からは「カボチャメロン」と言われ、その見た目だけで安値が付けられたのです。
自信を持って夕張メロンを送った生産者や農協の職員たちは、絶望的になりましたが、決して諦めようとはしませんでした。
確かな品質と味に自信を持ち続け、努力を重ねた結果、今では高級メロンとして絶大的な知名度を持ち、その名を連ねています。これも夕張メロンが誕生してから続く、徹底した品質管理の下に作られた厳しい出荷規格があるからこそです。
こうした厳しい出荷規格が今日の夕張メロンのブランド力を守っていると言っても過言ではありません。

夕張メロンはここで書ききれない程の涙ぐましい努力と苦労の下、高級メロンとしての地位を確立させているのです。

夕張メロンの特徴と言えば、やはり芳醇な香りととろけるような食感ですよね！

実は夕張メロンの糖度は、他のメロンに比べるとそれほど高くはありません。それでも甘く感じるのには、果肉に秘密があるんです♪
果物の果肉がやわらかいと実際よりも糖度が2度ほど高いと感じるため、甘いと感じます。なので果肉がやわらかい夕張メロンは、実際の糖度よりも甘く感じられるんです！
そして夕張メロンの香りは、まるでリキュールのような甘い香り！これも夕張メロンの親である「スパイシーカンタロープ」の甘い香りを受け継いでいるからです。

だいたい冷蔵庫に入れて2時間頃には、より美味しくお召し上がりいただけます。
また目安ではありますが、冷蔵庫に入れてから2〜3日以内には食べ切って下さい。
お召し上がりの際は、スプーンですくって召し上がると果肉と果汁を味わうことができますので、大変オススメです。